2005-10-23 ■ 読書 『春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)』米澤穂信 日常ミステリ。「小市民」を目指す二人の動機が非常に好感触だった。古典部シリーズでもそうだが、米澤穂信の描くキャラクターは現実から少しだけ浮き足立っている気がする。その浮き加減が読んでいて楽しい。 ここに至って米澤穂信を好きな作家リストに追加。残るは『さよなら妖精』と『犬はどこだ』だが、是非短編も読みたい。これほど読みたくなる作家は乙一以来ではないだろうか。単に軽い作品が好みなだけかもしれないが。