世界は駆ける終わりの先の先の先へ

 最近研究の方での雑用が忙しく、家にいる時間が少なくなっています。比例してニュースサイトを徘徊したりチャネルの海でサーフィンしたりにこにこしたりする回数も減り、それはそれで健全な生活を送っている気がしなくもありません。しかしこれ何が辛いかといえば、リアルタイムな情報が得られないことです。
 私は情報が出た直後に手に入れないと気が済まない性格です。インターネットで入手できる多種多様の情報はその日のうちに入手したい。本や漫画は最悪でも発売日には読みたい。私が新聞を嫌いなのは10%くらいこのせいだったりします。速度が遅いメディアに興味はありません、この中に宇宙じ(猛省)
 情報を手に入れる速度は、即ち世界に追いつくための速度です。グローバルではなくURYYYYYYY!!!ではなく西園寺ではなく、先に挙げた本や漫画などに付随する界隈の無数の部分集合です。世界は観測可能な最大速度で絶えず走り続けます。世界に追いつき追い続けるためには、情報を入手する必要があります。世界の速度に少しでも追いつくため、情報にも速度が必要なのです。
 しかし1日ネットを見ないだけで、手に入れるはずだった大量の情報が電子の海に藻屑と消えていきます。過去ログなんかを引っ張り上げることはできるものの、そこに価値ある情報が残っている確証はありません。例え残っていたとしても過去の情報は所詮過去の情報でしかなく、現在の世界に追いつくにはあまりにも遅すぎます(情報なんて情報になった時点で過去でしか有り得ないとかそんな捻くれはサテオキー)。そうこうしている間にも世界は先へ先へと駆けて行き、いずれ見えなくなってしまいます。
 もちろん走り始めるためには多少過去の情報は必要になってきますが、面倒ならショートカットしてもいいし、途中合流してあたかも一緒に走っていたように見せかけてもいいわけです。というか私は走るのが不得手なので、だいたいいつもそんな感じです。おまいら体育の単位落とすなよ! ということで、少なくとも自分が面白いと思う世界くらいは追いついていたいと思うのです。
 
 と書き終わった直後に「週刊誌連載型の漫画は過去の遺産、時代はやっほーコミックというかヒャッコ」なんて声を大にして言いたくなっているのはどうしたものか。矛盾? いやでも、そうでもないかなー? そして書いている途中で自分でもわけわからなくなってきたからって小ネタで誤魔化そうと躍起になるこの性格もどうしたものか。