ジャケットのボタンを縫いながら

 私の高校は3年間「家庭」の授業がありました。自称「進学校」なのに、何故かありました。公立高校なので入れないと色々まずかったんでしょう。しかし当時の私は受験に関わらない全ての科目(即ち保健体育と家庭)を敵視していたため、その存在が許せなかったわけです。授業は話半分に英単語帳。試験勉強は直前10分。内申に影響しない程度に全力で手を抜いていました。
 しかしいざ一人暮らしをしてみると、話半分に聞いていた授業の内容が案外役に立っているわけです。服買うときもまず内側開いて家で洗えるか見ますし、料理も基本的事項は心得ているつもりです。まあ実家で覚えたことも多いんですが。逆にセンター対策の地歴公民政経なんかは現在全然役に立ってなかったりします。下手すると物理化学も全然使ってないかも。
 そんなわけで、過去には気にも留めていなかったことが、意外なところで役に立つかもしれないというお話でした。何、オチ? それは旨いのか?