8.『少年検閲官』北山猛邦
- 作者: 北山猛邦
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 105回
- この商品を含むブログ (128件) を見る
終末的な世界観と登場人物は北山さんらしいです。ミステリのトリックや動機もまあ、いつも通りと言えばいつも通りです。あらゆるものに必然性があるということは、すなわち捻りがないことと同義なのかもしれません。何も考えずに読んでいた私は単純に納得してしまいましたが。
ミステリが失われた世界はミステリをメタレベルから再考するにはうってつけの舞台だと思います。この点に関して言えば続編を期待したいのですが、一方でこの設定は潔く使い捨てるべきな気も……。個人的にはファウスト所収のシリーズを早く単行本化してほしいところです。