「するがモンキー」西尾維新

メフィストで連載中の「怪異シリーズ」または「戦場ヶ原シリーズ」第三作。本当にそう呼ばれているかは知りません。
会話。冗句。毒舌。そしてツッコミ。紙面の大半を占める会話にすべての面白さが集約する短編。その会話に少しでも笑ってしまった時点で私の負けです。会話の内容がだんだんと下品になっていくのはこの際目を瞑りましょう。
一応、何かしらの怪異が出てきてそれを解決する、というストーリーがあるにはあるんですが特に気にする必要はないでしょう。『ツ』から始まり『レ』で終わる片仮名四文字ギャルゲー攻略難易度ロリ伝説の吸血鬼百合その他諸々、不穏なテクニカルタームがそこかしこに現れますがネタでしょう。ヒロインは相変わらず強いです。
あと三作目にてついにバトルになりました。それはそれは人間離れした力でバトってました。不思議ですね。いつかどこかで見たような展開です。そしてそれを目の当たりにした私は、ゴール直前で見当違いの方向に走り出したトップランナーを見送るときのように、切ない気持ちになりました。
何はともあれ、単行本化したら買います。囲われた世界と一緒に。Ｋ談社マジック！

そういえば最近デスノートのノベライズの件で西尾維新が噂になっていますね。このシリーズの調子なら買ってもいいです。きっと月がツッコミでＬがボケですね。それ何て二次創作ですか。