8.『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信

春期限定いちごタルト事件』に続く<小市民>シリーズ第2作。相変わらず小市民を目指す高校生2人とスイーツの話。放っておくと際限なく言い続けるので、最初に一言二言だけ言っておきます。面白かったです。やっぱり好きですこのシリーズ。
前作よりもかなりミステリに力が入ってます。米澤さん本人も言っていますが、「シャルロットだけはぼくのもの」は倒叙、「シェイク・ハーフ」はダイイング・メッセージ(?)が扱われています。最後の事件も誘拐サスペンスや何やらでいい感じです。探偵の詰問から犯人の告白に至るまで、終始笑みが止まりませんでした。あ、もしかするとあれは後期クイーン問題(ネタバレかもしれないので伏せ字)とやらが絡んでくるのかもしれませんが、あまり知らないので黙っておきます。とりあえず前作があまりミステリっぽくなかったと思う方にもおすすめです。是非どうぞ。
それにしても、よくあれだけのお菓子を考え出したものですね。取材したんでしょうか。いいですね。
あと小左内さんはいい性格してると思います。とても。