7.『七つの黒い夢』アンソロジー
ダーク・ファンタジーを集めたアンソロジーだそうです。もちろん乙一の短編のためだけに買いました。ざっと感想など。
- 「この子の絵は未完成」乙一
アンソロジーの方向性から黒々したものを想像したのですが、とても白い話でした。良いですね。少し短いのが残念です。
- 「赤い毬」恩田陸
薄暗闇+和風な雰囲気は大好きです。
- 「百物語」北村薫
北村薫はホラーも書くんですね。暗闇。
- 「天使のレシート」誉田哲也
悩める高校生の青春の1コマかと思いきや……このアンソロジーの中で一番ダークだと思いました。
- 「桟敷がたり」西澤保彦
一応、ミステリでしょうか。人間が黒いというお話です。
これは日常ミステリでしょうか。わりと普通だな、と思っていたらライトノベル作品のキャラクターの後日談だと知ってちょっとがっかりしました。
- 「哭く姉と嘲う弟」岩井志麻子
構造に何らかの仕掛けが施されているのは分かるんですが、それがどういったものか分からないため面白いと感じませんでした。