今日は異様に暖かかったため、昼から丸半日寝てしまった。いや、寒くても寝るけど。
 ここ数日、目覚まし時計のスヌーズとの闘争には連戦連勝である。単純機械の分際で我が眠りを妨げるとは笑止千万! 何度鳴ろうと止めてやるわふはははは! ちなみに戦利品は失った時間への追憶でした。あー。
 冬になってから毎晩のように聞こえる消防車の鐘。火の元注意を呼びかけているらしいが、あれが葬列の鐘に聞こえて仕方が無い。そう言えば遠い昔、親戚の葬式で何故か鐘を鳴らす役目を任されたことがある。まだ幼かった僕は叩くタイミングだけを気にしながら、坂の下の火葬場までの道程を歩いた。夜だったせいか、周囲の人々の表情は見えなかった。
 今でも鐘の音を聞くと、不意にあの夜のことを思い出す。そして拍子狂いの鐘の音で送られた人物(とその家族)を哀れに思う。

 明日提出のレポートがあったな。もうだめだ。