2005-11-21から1日間の記事一覧

線路(掌編)

夕暮れ。冬枯れの平原。 打ち捨てられた廃線の上を、二人で歩く。 「人生は、よく線路に例えられるね」 彼女は危なっかしいバランスで、錆び付いたレールの上を歩いている。 僕は枕木を一つずつ踏みながら、その隣を歩いている。 線路の果ては見えず、どこま…

線路とか電車とか大好き

五年後か、十年後か、あるいは死期を悟った時か。この掌編を書いたことを思い出し、人類初の宇宙飛行に成功した某のような感想を漏らすに違いない。