音は楽し

 祭で買ってきたCDをちびちびと聴いています。しかし一向に聴き終える気配がありません。まあ世の中には私の数倍〜十数倍の散財をする猛者もいらっさるそうなので、そのような方々に比べれば遙かに短時間で済むんですが。済むはずなんですが。
 今さらですが「音楽を聴く」って時間のかかる娯楽ですよね。漫画や小説と違って、ある一定の時間が確実に必要になるわけですから。逆に言えばある一定の時間で確実に終わるんですが、何度もリピートするので実際は一定時間×N(正数)がかかったりして、それはそれは膨大な時間を要します。
 一般的に音楽は、読書したり食事したり勉強したり、何かするついでに聴くものなんだと思います。しかし不器用な私にはそれができません。単に注意散漫で集中できないという理由もありますが、それよりもむしろ音楽を聴くときは音楽だけに集中したい、という理由からです。
 私にとって音楽は小説や漫画と同等の創作です。故に漫画を読みながら小説を読まないのと同様、音楽を聴きながら小説は読みません。一切の外音と障害を排除し、深呼吸して目を瞑り、五感を研ぎ澄ませて聴くのが私のスタンダードです。「見える、見えるぞ……五線譜上を往く♪の群れが」とか「この味はC#の味だぜっ……!」とか呟きながら聴きます。嘘ですが。あと↑の聴き方から分かるとおり、だいたい途中で寝落ちします。だめだこいつ。
 まあ音楽の楽しみ方なんて人それぞれだと思います。小説読みながらでもバンジージャンプしながらでも楽しめるならそれでいいじゃない! ってことです。かく言う私も最近は研究室で聴いたりしています。そのせいで課題や研究が進まないのは内緒です。